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Se7enセブン in Tactical Actionデビッド・フィンチャー

Se7en デビッド・フィンチャー(1995年)

繰り返し々々ミルズ刑事愛用の45AUTOがトイガンのモチーフになることからも
セブンがタクティカルフリーク、ガンフリークに長く愛される作品なのがわかる。
ブラッドピットのwikiにある「特技はライフル。本人曰くオクラホマ出身の男性は、子供の頃から護身術の一環として撃ち方を習得するらしい」ということからなのか?..あるいはその延長でタクティカルシューティングを習っていたのか?
「デビル」や「 Mr.&Mrs. スミス」などでは"ぞんざいな撃ち方"もみせているし、どのくらいホンモノなのか悩ましかったものの「スパイ・ゲーム」冒頭、.380ベレッタ(M84)とフラッシュライトを構える際..映画やドラマではほぼ例外なく見栄えがしてスタンスが単純な「ハリスグリップ」(ライトをグリップした左手をガングリップに交差させる)でかまえるところ、
彼は拳銃をダブルハンドホールドした左手にライトを挟み込む「シュアファイアグリップ」をこなしてみせる。
マイケル・マン作品などであればともかく..監督から指示されたとは考えにくく、彼の判断と想像したほうが自然。これでずいぶん確信した。ブラッドピット自身が、かなりのタクティカルシューターだと。

セブン本編のクライマックス前、サマセットとマイクを隠しながら支度するシーンでは45AUTOのフロントセレーションを下から掴んで装填してみせる。HEATでアル・パチーノがブッシングを押さえこんでプレスチェックするのを彷彿とするタクティカル。
なんといってもジョン・ドゥとのチェイスシーン通して45AUTOをややマズルダウン気味に構えて移動するのが地味ながら、とにかくリアル。映画のタイトルごとにつくタクティカルトレーナーに即興でスタンスを教えられるような場合、肘に力が入ってますといわんばかりに伸びてたりと、観ててなんとなくわかるものだけど、ブラッドピットのスタンスはタクティカルレディが染み付いていればこそといった風で〜時代劇風にたとえれば、抜刀するまでもなく相対した立ち姿だけで「ずいぶん斬ったようだな?」みたいな。

ながくトイガンの追求テーマとなるミルズのフルハウスカスタム45AUTO。
本編では最後のシーン以外まともな発砲シーンはなく、その最後のシーンも銃口アップで後加工にもみえ、ガンがライブプロップだったのか怪しくさえ思える。
45AUTOを作品ごとにメイクしているスティーブン・セガールの例もあるし、そうした一挺なのかもしれないけれど..楽しく妄想すれば、たとえばタクティカルフリークなブラッドピットの私物の45をセキュアにバレル等、ノンファンクションパーツへ差し替えて登場させた〜とか....いろいろ考えてフリークはワクワクする。

そんなブラッド・ピットの華麗なるガンハンドリングを、おなかいっぱい堪能できるタイトルもしかし〜ながらくありません(泣)、そろそろぜひひとつ!お願いします。

プルーフ・オブ・ライフ

Proof of Life(2000年米)

MBTの砲撃をかわしつつ、ヘリにしがみつき間一髪離脱!そんな007すぎる冒頭だけは違和感ながら、
本編からこれだけ"浮いて"いれば「故あって、あとから付け足したのかもな」とも咀嚼しやすし..。

マイケル・マン信者にとって最初のクライマックスは、反政府ゲリラとの身代金交渉の後、
庭でタバコを吸う主人公テリーに、アリスが「タバコ吸うのね?」と声をかけると..
「緊張した後だけはね..」か、かっこえぇ〜..タバコといえばダンディズムに直球すぎる直球なガジェット、文句なくシビれる。

相棒"ディーノ"がタクティカル・スリングでコンバット・ショットガン(おそらくベネリM1)を装備して警戒してたのもリアル。
この役がデヴィッド・カルーソ!「CSIマイアミ」主人公"ホレイショ・ケイン"の彼。
CSI主人公陣では最もお気に入りなので、ビックリ。ホレイショ役でみせる、うつむき加減からサングラスをとりつつ視線をくれる演技や、遺体の傍らに舞台演技のごとく大袈裟に片膝つく"キメポーズ"といい
石塚運昇氏の声相まってカッコイィ(溜息)。複雑にもディーノは似ても似つかぬ軽い役(悩)。
でもベネリもカービンもタクティカルにビシッとかまえてくれてカッコよし。

クライマックス人質奪還強行突入でおどろくのが、ディーノはウッドランドBDUに米軍官給旧型ロードベアリングベストで、
ブリティッシュSAS出身の主役テリーはDPM迷彩でちゃんと英軍ベストと わかれているところ。さりげないだけにちょっと唸る。
携行火器のカービンは、フィクスド・キャリング・ハンドルベースでM4とするM727系ではなく、
デタッチャブル・ハンドルの正式"M4"仕様のモデルで、大型タイトルムービーでは この映画ではじめてお目にかかったように思う。
光学機器もRISRASも装備してないプレーンながら、いまの目で観るとむしろ新鮮にカッコイィ。
ゲリラ拠点のなか、ギリギリまでエリアに展開し、ポジショニングしてからSAWの制圧射撃でオープンファイアへという
シークエンスの緊張感も撃った量で勝負なガンアクションではなく、スタンスがタクティカルムービーという雰囲気でグッとくる。
唯一..LeathermanかGerber?のツールナイフで「刺してしまう」のはちょっといただけないか(汗)..。

そして、この映画をフェイバリットたらしめてるのが上述の「タバコシーン」ともうひとつ、ラストシーン。
任務終え、ひとりになった途端 襲う猛烈な虚無感。いかに「のめりこんでいた」かしらしめる。
はしゃぐ相棒たちとの間に急に感じる絶望的な距離。
たったいま、気持ちをよせてくれたアリスから身を引いておきながら 去っていく車両に目が縋る。
自問と悔恨が膨れ上がりループし、ぽっかり空いてしまった心を埋めつくす。
悩めるストイックな男、惚れる、惚れるわぁ。..マン監督というか、新谷かおるイズムともいっていぃかもしれない。
最後のシーンとなるテリーのアップの表情演技が秀逸で、なおかつ ずいぶんながいことで、こうした様々な想像を促してくれる。
最後 これだけしまると映画全体グッと格があがる感もある。
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咲紀紫

Author:咲紀紫
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